【要約&感想】プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

こんな人へおすすめ
  • 自分のやりたいことがわからない人
  • 副業を始めたいけど、なんだか不安を感じている人
  • ビジネスを大きくしたいけど、漠然としてやり方がわからない人

プロセスエコノミーとは

プロセスエコノミーとは商品を作る過程などを価値として提供することを指します。
プロセスエコノミーの逆を説明すると理解が早いかもしれません。

今までは、商品の成果に対する価値をお客さんがお金を払っていました。

良いものを作って、安く提供し、お客さんに知ってもらうサイクルを回すことでビジネスが成り立っていました。
しかし、このサイクルを回すには多額のお金が必要になるため、大きな企業でない限り現実的ではありません。

この成果主義では、完成品の機能で差別化することが難しい。理由は簡単でインターネットで情報が簡単に手に入るため同じような機能を持つ商品ができあがるためである。

それではどこで差をつけるか。それが過程

こちらは他の誰かが情報を手に入れたとしてもマネできるものではないため、あなたのオリジナリティが差となり価値になる可能性があるからです。

役に立つより意味のあるモノ

現代において、役に立つモノの価値は下がっているように思います。

世の中を見渡すと、モノやサービスにありふれた生活を送れているからだと思います。

例えば、ハサミを買う時、どんな判断基準をもって商品を買いますか?

切れ味や持ちやすさなど、いろんな機能を思い浮かべたのではないでしょうか。
実際私が買う時は、正直どんなハサミでもいいと思ってしまいます。

それは切れればいいので、こだわりは求めていない。が答えになります。

コンビニを見てもたくさんの種類のハサミを置いているところは少ないのではありませんか。

役に立つモノ自体を否定しているのではなくて、役に立つモノが選ばれるのは狭き門だということです。
そこで争うのは大変で、世界No.1みたいな非常に機能が優れている商品と戦うことになります。

それよりも意味のある商品を提供することで、商品への価値を高めると共に差別化も行えるかもしれません。

不安時代のブランド立ち位置

かつての会社では似たもの同士の社員が集まり、仕事をするコミュニティとしての機能があった。
似た生活レベルで似た価値観がそこにはあるため、無意識に所属欲求を会社で満たせていた時代があったそう。

それはコミュニティ内で自分の価値感のよりどころになっていたようです。
同僚に悩み相談すると、何かしらの答えをもらえ、自分の選択に対して背中を押してもらえることも。

現在は価値感が人それぞれ持つようになったことで、会社のコミュニティとしての機能は失われてきてます。

「自分はなんのために働くのか?」「自分はなんのために生きるのか?」
自分のアイデンティティに不安を感じ、それを会社以外の場所に求めるようになってきています。

その答えの一つとして、ブランドに求めるようになりました。

パッと思いつくので、AppleやNIKEといった企業がそれにあたるのではないかと思います。

Apple信者がいるようにAppleの考え方に共感をし、スティーブ・ジョブズならこうするだろうなと判断基準を設ける人もいるでしょう。
NIKEのスニーカーを履いている人なら、こっちがいいと選択したりすることもあるでしょう。

こんな風に、人生の選択の判断基準をブランドを通じて行う人が現れてきました。

正解主義 → 修正主義 の考え方

正解主義とは、今までの成果主義のやり方のことを指します。

たった一つの正解に向かって進んでいくイメージのことです。
しかし、時代はどんどんと変化していくため、どんな優秀な人でも未来を予想することが難しいと思います。

そんな状況を乗り切るには、一つの正解に向かって進むのではなく、途中で方針変更をしながら歩いていく方法です。
この方法のことを修正主義と呼んでいます。

時代や流れの変化が起こるたび、やり方を見直し続ける必要があるのです。

セカンドクリエイターの存在

プロセスエコノミーの特徴としてセカンドクリエイターという言葉が出てきます。

商品の制作過程の段階でファンや仲間が現れるのですが、その人たちが協力してくれる人になってくれることがあります。
その人たちのことをセカンドクリエイターと呼んでいます。

近年、SNSなどでの口コミによるブームが起こる傾向があります。
この口コミをセカンドクリエイターが担ってくれるようになると自分自身の商品への認知や信頼などをもってもらいやすいメリットがあります。

プロセスエコノミーにおいて非常に心強い味方になります。

核になるのはWhyと共感

明確にする際によく言われるのが、5W1Hをつかうという手法です。
今回はこの中でも、What, How, Whyについて書いてみたいと思います。

日本では古来から何かを習得する際には「心技体」という言葉で表されることがあります。
この言葉とリンクさせてみると、

心 = Why
技 = How
体 = What

となります。

職人さんの技としてみなさんがよく目にする部分は「技」「体」だと思います。
商品自体や技術の部分を指すからです。

しかし、「心」はなかなか見る機会がありません。
この内容が知れるのがドキュメンタリーです。

ドキュメンタリーでは職人さんがこのモノに込めた気持ちなどを知る映像です。
想いを知り、理解することで信頼に変わるでしょう。

ここがアイデンティティになるため、大切な要素の一つなのです。

共感もこの「心」で大切な要素の一つになります。

興味関心を持ってもらい、理解してもらうことで信頼に変わります。
その後、想いや考え方に共感してもらうことで応援してもらうことができるのです。

デメリットはないの?

プロセスエコノミーにおいて良い面を上げてきましたが、もちろん悪い面もあります。
両方を知って行動してみましょう。

それは
「Why」を見失いがちになることです。

軌道に乗り、セカンドクリエイターが増え、やりたいことへの注目度が集まると、そのチャレンジに対するハードルがどんどん高くなります。

そのハードルが高くなりすぎると、
「詐欺だ!」
「思っていたのと違う」

などとネガティブな反応が返ってくることもあるでしょう。

悪い例は、その反応を真摯に受け止めてしまい、
プロセス自体が過激になることで周囲の人の反応ばかり目が向いてしまいます。

いつしか、本来自分にやりたかったことともずれてきて、共感も薄くなってしまうでしょう。

そんなときに、Whyに立ち返り、自分の軸をしっかり見つめなおす機会を設ける必要があると思います。

観客に振り回されず、行動する指針にすることがプロセスエコノミーを成功させる考え方だと思います。

「Will」「Can」「Must」の順番を意識する

やりたいことなんて、そんな大したものはないと思う方も多くいると思います。
そう思う方の方が大多数なので心配しないでください。

そんな人でも行動を起こす中で見つけることができるので、焦らなくてもいいと思います。

それまでの間にやれることとして「Will」「Can」「Must」の順番があります。

Will =将来やりたいこと
Can = 自分にできること
Must = やらなければならないこと

のことを指しています。

もちろん、誰しもやりたいことに注目が集まると思います。

しかし、それをやるためにはしっかり土台があることが前提の話になります。
その土台が「Can」「Must」のことです。

まずはやらなければならないことに向き合います。
その中で自分でできることが生まれてくるでしょう。
そのできることの幅が広がってくると、やりたいことが見つかり、Willの準備が整います。

この順番が大切なのでもう一度言います。

Must → Can → Will

です。

プロセスエコノミーにおける大切な3要素

最後に、プロセスエコノミーを実践するにあたって、大切な3要素を紹介したいと思います。

1 得意なこと
2 楽しいこと
3 役に立つこと

この3要素がそろうことを検討してはじめてみることをおすすめします。

まずは、自分自身が得意なことであるのが第1条件です。
得意というよりも、やってて苦を感じないことの方がより正しい表現かもしれません。

次に、やってて楽しいことも大切です。
夢中になってやってしまうようなことであると、探求心が出てきたりと自ら行動しやすくなると思います。
それが他の人にとっては苦手なことであるので、自分の強みになるでしょう。

最後に、役に立つこと。
他の人にとって役に立つことだと、「あなたにお任せしたい!」という方が出てくるでしょう。
それがビジネスとなり、お仕事に変わってくる可能性があります。
しかし、役に立たないとビジネスとして成り立たないですからね…。


いかがだったでしょうか。

みなさんの心に残ったものを1つでも実践に落とし込んでみてください。

少しでもお役に立てれば嬉しいと思い、記事を作成しました。
今後、気になる本がありましたら、情報をいただけると幸いです。

私なりの視点からの要約&感想の記事にまとめてみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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